子どもに「◯◯先生のほうがよかった」と言われたら

子どもに言われた一言が、何日も何日も頭の中をぐるぐるしてしまう。何日か経ってけっこう傷ついている自分に気づく。そんなことってありませんか。私はしょっちゅうあります。こんにちは、スクールカウンセラー神村です。今回は「子どもに『◯◯先生のほうがよかった』と言われたら」というテーマです。新学期によく聞く一言です。その言葉の捉え方咄嗟の対処法、またご自身のケアとして、どうぞ参考に。

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言ってくれてありがとう

あなたに率直に伝えてきたということは、あなたに気持ちをわかってほしいということでもあります。あなたときちんと関係をつくっていきたいというその子なりの思いの現れといえるかもしれません。まずは、その思いに感謝を伝えてみましょう。感謝をされて怒る人はいません。もしかしたらその子はキョトンとしてしまうかもしれません。そうなればもう大丈夫。会話はあなたのペースで進みます。

どこがよかったか教えてくれる?

子どもに会話の主導権を渡すのです。「◯◯先生のほうがよかった」🟰「自分が認められた経験」を聞き出すのです。その子が何を認めて欲しいのか、その子のニーズに気づくことができるチャンスです。ただ、今すぐにその子の思いに応えられないこともあるはずです。別にそれでいいのです。自分の思いを聞いてくれたという事実がその子とあなたとの関係づくりの上で大切だと思うのです。ここでも、話してくれたら感謝を伝えましょう。「話してくれてありがとう。とても参考になったよ」と。

だろうね

とはいえ、自分と誰かを勝手に比較され、ジャッジされることは気持ちのいいものではありません。所詮、別の人間。違っていて当たり前。よさの捉え方は人それぞれだし、どうぞご自由に!と思うこともあるでしょう。また、胸がただただキューッとなって苦しくなってしまう先生もいるかもしれません。そんな時は「だろうね」と心の中でそっとつぶやいてください。無理に合わせる必要はないのです。まあ、今はまだ私のよさはわからないよね、と思っておきましょう。

安全な人に話す

どうしても苦しい時は、その気持ちを誰かに話してみましょう。話す相手は誰でもいいわけではありません。あなたを否定しない人、すぐにアドバイスをしてこない人、あなたの方が多く話すことができる人。そして秘密を守ってくれる人。あなたにとって安全な人に話しましょう。そんな人はいない!という方もいるかもしれません。人でなくてもいいのです。ペットでも、ぬいぐるみでもいいのです。傷ついたことに気づかないふりをするのだけはやめましょう。子どもの言葉に傷つくこと。そんなものに慣れてはいけません。

最後までお読みいただきありがとうございます。このブログは先生応援ブログです。サクッと読めて、ちょっと心が軽くなる、そんなブログを目指しています。スクールカウンセラー神村でした。

 

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この記事を書いた人

神村 淳一のアバター 神村 淳一 スクールカウンセラー

東京都公立・私立学校スクールカウンセラー。20年間の教員生活を経て現職。モットーは「まずは大人の元気から」。公認心理師・学校心理士。

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