例えば「学級で起こるの問題は学級担任の力量の問題」と捉える風潮。まだまだ学校現場に根強くあると感じています。またこうした風潮が先生方のSOSを出しにくくしていると思うのです。こんにちは、スクールカウンセラー神村です。今回は、「先生のためのSOSの出し方講座」の第1回。管理職にSOSを出すためのヒントです。
週案簿に愚痴を書く
週案簿を書いている時、多くの場合、気持ちは学級のことに向かっています。授業計画を立てる時間は、子どもたちの顔が自然と頭に浮かぶことでしょう。そして学級のさまざまな課題が頭を駆け巡ると思われます。そんな時に湧き上がってくる不安や心配なことを週案簿の隅に書いてみましょう。週案簿は管理職が必ず目を通します。押印をします。その近くに、こっそり愚痴を書きましょう。管理職に助けを求めましょう。相談があります、と一言書くだけでもいいと思います。手書きのSOSは強烈に伝わります。
自己申告の健康欄を空白にする
自己申告の健康欄を空白もしくは未記入のままにして、面談に臨みましょう。管理職は必ず健康面の空白について触れてきます。その時「本当は健康と書きたいのだが…」としながらも、ご自身が感じている不調を言える範囲で伝えていきましょう。体の不調は伝えやすいですが、心の不調は伝えにくいものです。小手先な手段ではありますが、まず聞いてもらいやすい環境を作ることが大事。丁寧に伝えていきましょう。
年休を小刻みにとる
年休を小刻みにとる目的は、主に二つあります。一つはご自身の心身を休めるため。もう一つは心配してもらうため。二つ目の目的は、なんだか情けなく感じるかもしれません。しかし、つらい時や苦しい時ほど、自分から助けを求めにくくなるものです。特に、あなたが職員室で元気なキャラクターのイメージがあればあるほど、言い出しにくいものです。自分がいつもの調子と違うこと。まずはそのことに管理職に気付いてもらうことは、職場の心理的安全の確保という意味でとても大切なことです。
最後までお読みいただきありがとうございます。このブログは先生応援ブログです。サクッと読めて、ちょっと心が軽くなる。そんなブログを目指しています。スクールカウンセラー神村でした。