私は教員時代、2度休職を経験しました。2度ともギリギリの状態になるまで「休みたい」と言い出せませんでした。ギリギリの状態である自分を受け入れられなかったのです。しかし、体や行動は正直です。今思えば、さまざまな身体症状や行動にSOSは現れていました。そうした自分の変化に、きちんと気づくことが、SOSを出していく上で大切です。今回は「先生のためのSOSの出し方講座」の第二回目。私の経験をもとに【自分のSOSに気づく方法】を紹介します。〜◯◯が増える編〜です。
◯◯が増える
いつもと比べて、「◯◯が増える」という視点でのSOSのサインです。いつもの自分(食事、睡眠、行動、余暇の状態)と比べて、というのがポイントです。何かが増えるという視点は、比較的気づきやすいサインだと思います。
荷物が増える
通勤のカバンがパンパンになっていませんか。必要以上のもの入っていませんか?私は、ギリギリの状態の時、カバンの中から13本のペットボトルが出てきたことがありました。カバンの中は、心の中の状態に似ています。少し整理するだけで、気持ちもカバンもスッキリします。
未処理の市販テストが増える
私費教材である市販テストがたまって増えていませんか?仕事のスピードが滞っていた時、私はよくこうした事態になってしまいました。市販テストたまり具合は、ストレスのたまり具合に似ています。もしたまってきているのなら、来週の授業計画にテストの時間を入れましょう。慌てることはありません。とっくに終わっている単元なら、復習だよ、と言って実施すればいいだけのことです。
放課後何もしていない時間が増える
クタクタに疲れているのに、やることは山積み。今日も遅くなりそうだな、と思いながら一人放課後の教室でボーッとしてしまう。そんな時、やるべきなのは仕事ではなく、安心できる場所でボーッとすることです。仕事は後でいいのです。年休をとって早く帰りましょう。自分の好きなことしたり、美味しいものを食べたり、安心できる人と話したり。そしてぐっすり睡眠をとりましょう。
「叱ること」「叱らないこと」が増える
ある時、私は夢の中でも子どもを叱っていました。どちらかといえば、私は叱ることが苦手なタイプ。昼も夜も休まることなく完全に闘争モードが続いていたのです。その逆もあると思います。いつもと比べて「叱らないこと」が増える方。そういう方は、気持ちがフリーズモードになっているのかもしれません。どちらにせよ「叱る」を一つのバロメーターにすると今の自分の状態が見えてくるかもしれません。
月曜日の休みが増える
日曜日の夜が憂鬱で眠れない。来週の学校のこと、授業のこと、子供のことが頭の中を駆け巡り、月曜の朝起きた時には疲労困憊。その結果、月曜日はお休み。もし眠れないほどの不安があるなら休んでいいのです。体調が悪ければ休む。当然のことです。そして、このサイクルが続くようなら、ご家族、管理職に、相談してみることをお勧めします。もし、かかりつけのお医者さんがいたら、一度相談してみるのもいいかもしれません。
最後までお読みいただきありがとうございます。このブログは先生応援ブログです。サクッと読めてちょっと心が軽くなる。そんなブログを目指しています。スクールカウンセラー神村でした。