先生の休み方【6】

お休みの日に仕事のことを思い出す。そして苦しくなる。多くの場合、その内容とは「人間関係」ではないでしょうか。特に「子どもとの関係」は先生方にとって尽きない悩みのタネなのではないでしょうか。こんにちは、スクールカウンセラー神村です。今回は「子どもとの関係」の悩みをやわらげる、お守り言葉を紹介します。苦しくなる前に、そっと呟いてみてくださいね。

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所詮他人

学校の子どもは所詮他人です。冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、事実です。そして、子どもの課題は子どもの課題であり、あなたの課題ではありません。先生にできることは、自分の課題に集中できるように環境を整えてあげること。子どもに変わって課題を解決してあげることはできないのです。アドラー心理学における「課題の分離」です。

どうせ7%しか聞いていない

メラビアンの法則によれば、コミュニケーションでは言語情報(話の内容)が7%、聴覚情報(声のトーンや話し方)が38%、視覚情報(表情や態度)が55%の割合で影響を与えると言われています。どんなに大切なことを話していても子ども達の多くは「今日の先生の髪型ヘンだな」とか「声大きいな」とか思っているのです。つまり、あまり何を話そうかと、気負いすぎる必要はないということなのです。

勝手に赤い畑のトマト

「親は子を育ててきたと言うけれど 勝手に赤い畑のトマト」。俵万智さんの子育て歌集「たんぽぽの日々」の中の一首。その下の句です。この上の句の親の部分を、先生に、そして大人に置き換えて読むこともできると思いませんか。様々な捉え方があると思いますが、先生ひとりで子どもの問題を引き受けなくてもいいんだと、おおらかな気持ちになれる一句です。

最後までお読みいただきありがとうございます。このブログは先生応援ブログです。サクッと読めて、ちょっと心が軽くなる。そんなブログを目指しています。スクールカウンセラー神村でした。

 

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この記事を書いた人

神村 淳一のアバター 神村 淳一 スクールカウンセラー

東京都公立・私立学校スクールカウンセラー。20年間の教員生活を経て現職。モットーは「まずは大人の元気から」。公認心理師・学校心理士。

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